写真展「福島原発事故~チェルノブイリから何を学ぶか」を見て |
「DAYSJAPAN」のもう一つの写真展「福島原発事故~チェルノブイリから何を学ぶか」を見てきました。 毎年毎年、なぜ同じ時期にわざわざ2つの会場で写真展をするのか? 理由が分からなかったので、5年くらい前に会場で質問してみたことがあります。 こういったお返事でした。 このキッドアイラックの会場では、コニカミノルタプラザでは展示できなかった作品をご覧頂いています。 コニカミノルタプラザは、同じ建物に高野フルーツパーラーやグッチなど、飲食店やおしゃれなブランドショップが入ってるので、血が飛び散っているような写真や、死体が写っているような写真は、来場者の気分を悪くしてしまう可能性がある。だから、そういった写真は展示を控えて欲しいと会場側から要望されている、とのことでした。 この理由を最初に聴いた時は、ものすごく驚きました。 世の中は見えないところでこういう色々な制約があって、例え大切な問題であっても、人々の消費行動を削がないように、いろいろなところで「配慮」がされているのだと初めて知りました。 キッドアイラックに展示されている写真は、コニカミノルタの作品に比べ、どれも緊迫感溢れる作品ばかりです。 目が釘付けになるような感じがします。 特に、今年は福島の被災地の写真が展示され、その続きには、チェルノブイリの写真が並べられています。 一連の写真を見ると、デイズジャパンが私たちに何を伝えたかったのか、分かるような気がしました。 会場の4階には、デイズのバックナンバーが全て置いてあります。 核やチェルノブイリを特集した号を読んだり、購入することもできます。 キッドアイラックの会場は、すいていることが多いです。 照明を落とした会場で、一人でバックナンバーを読んでいると、世界を取り巻いている問題の深さと、向き合う感じになります。 お時間ある方は、ぜひ足をお運びください。 5月16日(月)には、広河隆一編集長の講演会(有料・要予約)もあるそうです。 ●写真展「福島原発事故~チェルノブイリから何を学ぶか」 場 所:キッド・アイラック 3・4F「アネックスギャラリー」 最寄駅:京王線・京王井の頭線「明大前」 時 間:11:00~20:00(17日(火)は休館) 展示内容: 広河隆一撮影 東日本大震災写真、チェルノブイリ取材写真 第7回DAYSフォトジャーナリズム大賞受賞作品 【広河隆一講演会】 5月16日(月)18:00~ 参加費 1000円 定員あり・予約制 ご予約・お問い合わせ: キッド・アイラック・アート・ホール Tel: 03-3322-5564 e-mail: arthall(a)kidailack.co.jp (a)は@に変えて下さい。 アクセス:キッド・アイラック・アートホール 東京都世田谷区松原2-43-11 TEL03-3322-5564 地 図:http://www.kidailack.co.jp/ |
by shukaori
| 2011-05-08 07:42
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