「泣いてはだめですよ」 |
今日はエルダルさん一家がカナダに旅立つ日です。 お仕事は半休を頂いて、午後は成田空港までエルダルさんたちのお見送りに行ってきました。 「YOKOSO!JAPAN (ようこそ!日本)」のロゴがあちこちに貼ってある空港の中を、出発ロビーに向かいました。 30人ほどの支援者がエルダルさんたちを囲み、ロビーで別れを惜しんでいました。TBSさんと日本テレビさんも取材に来て下さいました。 お別れの時間が近づくと、エルダルさんは見送りにきた人、一人一人にお礼を言い、握手をしていきました。私はちょっと離れてその様子を見ていましたが、今まであったいろいろなことを思い出してきて、隅でだらだら涙を流していると、エルダルさんがやってきて、「泣いてはだめですよ」と声を掛けてくれました。「別に私、泣いてないです」と答えてエルダルさんを見ると、エルダルさんも目が赤くなっていたので「あなたも泣いてるじゃないですか」と言うと「いや、泣いてないですよ」と言ったので、二人でちょっと笑いました。クルドの家族は、私が辛いシーンに立ち会ってめそめそしていると、いつでも「泣いちゃだめですよ」と言って、私を叱咤激励してくれます。 「周さん、これからも難民のために頑張ってください」エルダルさんはそう言って、握手をしてくれました。 ![]() 搭乗口向かう最後の時、エルダルさんは「皆さん、今まで本当にありがとうございました。皆さんのお陰で、ドーガン一家はカナダで幸せになります。本当にありがとうございました!」と言って、手を振りながらゲートに入っていきました。 ![]() この空港に貼ってある「ようこそ!日本」とは、一体、誰に向けられた言葉なのか。 お金持ちの観光客か、ビジネスマンか、外国人タレントか。少なくとも、難民には向けられていないと思います。 表面上は豊かで平和な美しい日本。 でもそれはうわべだけのことで、少し中をめくってみれば、難民の人の命懸けの、そしてほんのささやかな願いさえ叶えてくれない、冷たい国だということを知りました。 それを気付かせてくれたのは、難民の人たちでした。 ある夏に国連前で座り込みをしたクルド人の家族がいて、それを支援した日本の人たちがいて、そしてその結果、その難民の人たちの運命を少しだけでも良いほうにずらすことができたのは、紛れもない事実です。 私にできることは微々たるものですし、今の難民政策を変えるには、まだ時間がかかると思います。 ですが、その可能性がある限り、私は難民の支援を続けたいと思います。 これからもどうぞよろしくお願い致します。 |
by shukaori | 2007-07-10 20:07
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